絵本紹介『めっきらもっきら どおんどん』

こんにちは!ばら組担任の圓岡琴絵です。今回紹介する絵本は、長谷川摂子さん作『めっきらもっきら どおんどん』です。
遊ぶ友だちが見つからない“かんた”は、大声でめちゃくちゃな歌を歌います。
「ちんぷくまんぷく・・・めっきらもっきらどおんどん!」
すると、奇妙な声が穴の中から聞こえてきます。その穴を覗き込むと“かんた”は穴に吸い込まれ、おかしな3人のおばけに出会って・・・というファンタジーの絵本です。
夏っぽい絵本を探しに本屋巡りをしていた時に出会った絵本なのですが、ページをめくるごとにお話の世界にどんどん惹きこまれてしまうほど、展開が早く言葉遊びが楽しい愉快なお話です。
おばけというと怖い印象を持ちがちですが、この本に出てくるおばけたちは、モモンガーごっこやなわとびをして遊んだり、甘いお餅を食べたりと、おばけたちと本当に一緒に過ごしているような不思議な気分になります。
あの歌を忘れてしまって3人のおばけたちに会えなくなってしまった“かんた”ですが、絵本の締めくくりにある『きみなら おもいだせるかな?』という一文に、元の世界に戻った後の余韻と、また会えるんじゃないかなという期待が膨らみます。
ちなみに初版の絵本には最後の一文が入っていないそうで、主人公目線を考えるとアリ派!ナシ派!という論争まであるそうですよ〜!
皆さんはどっち派ですか?
ぜひ手にとってみてください!

めっきらもっきら どおんどん (こどものとも傑作集)

めっきらもっきら どおんどん (こどものとも傑作集)